纏足って
昔、中国の女の人がつけていたもの
足が大きくならないように
足の小さい女の人は美しいんだって

夕方、足がむくんで
靴がきつくなる
痛くて、痛くて・・・
頭痛がしてくる
吐きそうになる
でも我慢する
だってこの靴お気に入りだし
かわいいんだもん
だから痛いの我慢する
痛くなんかない

この痛み
男の人には耐えられない

(公演チラシより)

 

初演データ

広島のみなさん、こんにちは。
初めてなので、私のお芝居の作り方をちょっとだけ。
通常の物語が展開していくだけのお芝居ではなく、演劇だけでしかやれないものを、と考えています。なんてことは作ってる人なら誰でも考える事だと思いますが。
今回のポイントはバスケットボール。
ただのボールではありません。
ほのぼのと心温まるお芝居ではありませんが(苦笑)
ひっかかる何かがあればと思っています。
本日はご来場、誠にありがとうございます。

以下の文章は東京公演の際に載せたものです。

気が短いので、ちょっとした事ですぐイライラするんです。
ぶつかって先に舌打ちされたり、
端に寄って歩いているのに、チャリンコのベルをチリチリ鳴らす奴とか
「ぶっ殺す!!」と思ってしまうんです。
でも我慢できるんです。殺さないんですもん。
私には理性がある。常識がある。
と、今は言えるけど・・・
いつ言えなくなるかわかりません。
いつ殺人者になるかわかりません。
毎日ニュースで流れている犯罪者の仲間入りです。

残酷な殺人事件が多くて、本当にひどいと思ったりするけど、
私は、どこかで誰かを殺した人よりも
私を傷つけた人の方が憎いです。
私にとっての犯罪者は
私の目の前にしかいないんです。

高井浩子(広島公演当日パンフレットより)

 

「鉄の纏足」 再演データはこちらから
東京公演
2007年6月27日~7月2日(全8ステージ)
下北沢駅前劇場

広島公演
2007年11月17日~18日(全2ステージ)
広島 山小屋シアター

 

キャスト
・ビデオ屋の店員
時田光・・・・森啓一郎
金子春夫・・・瓜生和成
中島泰之・・・遠藤弘章
河辺絵理・・・ミギタ明日香
小田知世・・・大田景子
佐渡昌三・・・青山隆之
磯村彩・・・・田島冴香
江川徳和・・・大湯純一
浅田・・・斎木恭兵

・ビデオ屋の客
涼子・・・島野温枝

時田栄・・・永井秀樹

 

・図書館
時田・・・坂田恭子
江川・・・塩入美喜子
中島・・・大湯純一
河辺・・・岡本考史
金子・・・ミギタ明日香
佐渡・・・島野温枝
小田・・・遠藤弘章
浅田・・・田島冴香

 

スタッフ
舞台監督:松下清永+鴉屋・佐藤恵
照明:橋本剛(colore)
照明オペ:床田光世(クロムモリブデン 東京公演)
音響:中村嘉宏
音響オペ:佐藤こうじ(東京公演)
舞台美術:杉山至+鴉屋
宣伝美術:清水つゆこ
協力:山本美月
制作:東京タンバリン

平成19年度文化庁芸術創造活動重点支援事業
協力:にしすがも創造舎(豊島区文化芸術創造支援事業 東京公演)
後援:財団法人広島市文化財団(広島公演)

SPECIAL THANKS(順不同):帯瀬運送㈱・青年団・六尺堂・大津英輔・尾崎智紗・杣谷昌洋・海千山千
佐々木隆志・北澤糊子・野村政之・海津忠・笹本真琴・立蔵葉子・早坂里美・安田まりこ・高田雅士・佐々木忠洋・尾方智美・村井まどか・鈴木恵・服部悦子・戸張梢・於本愛可
(以下広島公演)石川南海子・伊藤隆弘 坂田順子 西山千絵 安田大作 山本奈央子 吉田祐記 井藤久夫 大上義輝

 

ものがたり
主人公をめぐる2つの世界が同時進行していく。
ビデオ屋で働く、しがらみだらけの現実の男の世界と人との関係がシンプルで全くストレスのない意識化の世界。現在と過去、現実と虚構の世界が複雑に絡み合う中に、本人すら意識できない「人間の意識化に潜む暗闇」が浮かび上がってくる。
「無意識」という「意識」が「本能」としての人間の本質なのか?
「無意識」は「無意識」でしかないのか?

 

TOPIC
初のポストパフォーマンストーク開催。
2度目の地方ツアー実施。初の広島公演は両日満員の盛況。