纏足って
昔、中国の女の人がつけていたもの
足が大きくならないように
足の小さい女の人は美しいんだって

夕方、足がむくんで
靴がきつくなる
痛くて、痛くて・・・
頭痛がしてくる
吐きそうになる
でも我慢する
だってこの靴お気に入りだし
かわいいんだもん
だから痛いの我慢する
痛くなんかない

この痛み
男の人には耐えられない

(公演チラシより)

 

「鉄の纏足」は2007年に上演しました。
当時は「悪意」や「殺意」に興味がありました。
ちょっとした嫉妬や自分を守るために言ったことがそれにつながってしまう。

以下初演時に書いたものです。

気が短いのでちょっとした事ですぐイライラするんです。
ぶつかって先に舌打ちされたり、
端に寄って歩いているのにチャリンコのベルをチリチリ鳴らす奴とか
「ぶっ殺す!!」と思ってしまうんです。
でも我慢できるんです。殺さないんですもん。
私には理性がある。常識がある。
と、今は言えるけど・・・
いつ言えなくなるかわかりません。
いつ殺人者になるかわかりません。
毎日ニュースで流れている犯罪者の仲間入りです。

残酷な殺人事件が多くて、本当にひどいと思ったりするけど、
私は、どこかで誰かを殺した人よりも
私を傷つけた人の方が憎いです。
私にとっての犯罪者は
私の目の前にしかいないんです。

明るい話題を求めている昨今にはふさわしくない物語かもしれませんが、スポーツ観戦をするように気軽に、時にはドキドキと楽しんで観ていただけたら幸いです。

本日はご来場いただき誠にありがとうございます。

高井浩子(当日パンフレットより)

 

「鉄の纏足」 初演データはこちらから
東京公演
2012年9月20日~9月24日(全7ステージ)
こまばアゴラ劇場
伊丹公演
2012年9月29日~30日(全3ステージ)
伊丹 AI・HALL

作・演出:高井浩子

キャスト
・ビデオ屋の店員
時田光・・・森啓一郎
金子春夫・・・近藤フク
中村泰之・・・遠藤弘章
河辺絵理・・・柴田薫
小田知世・・・大田景子
佐渡昌三・・・猪俣三四郎
磯村彩・・・田島冴香
江川徳子・・・星原むつみ

涼子・・・島野温枝

時田栄・・・中島佳子

・図書館
時田・・・中島佳子
江川・・・萩原美智子
中村・・・島野温枝
河辺・・・近藤フク
金子・・・柴田薫
佐渡・・・星原むつみ
小田・・・遠藤弘章
浅野・・・田島冴香

 

スタッフ
作・演出:高井浩子
舞台監督:松下清永+鴉屋 杣谷昌洋
セノグラフィー:杉山至+鴉屋
照明:工藤雅弘(Fantasista?ish.)
照明オペ:吉村愛子(Fantasista?ish.)
音響:平井隆史(末広寿司)
音響オペ:大堀巴瑠花(アゴラ公演)
運搬:帯瀬運送
宣伝美術:清水つゆこ
記録写真:青木司
記録映像:太田真博
制作:東京タンバリン
当日運営:伊藤静香(Karte アゴラ公演) 秋津ねを(ねをぱぁく 伊丹公演)
予約管理システム シバイエンジン

〈汎-PAN-〉フェスティバルディレクター:矢内原美邦(アゴラ公演)
主催:一般社団法人ロゴス 東京タンバリン
提携:(有)アゴラ企画 こまばアゴラ劇場 AI・HALL

SPECIAL THANKS(順不同):ナイロン100℃・ペンギンプルペイルパイルズ・キトキト・ダックスープ・レトル・六尺堂
以下伊丹公演のみ 尾崎雅久(尾崎商店)・ハシクミ・出之口愛実・北村侑也・小林千紘・白木原一仁・小山弘暉

ものがたり
安定した職につかず、ビデオ屋でバイトをする男は30 歳を過ぎ、夢を追うには微妙な年齢になってきている。日常の人間関係の煩わしさが彼の精神を徐々に蝕み、妄想がやがて行動にも現われてくる。
現実と虚構の世界が複雑に絡み合う中に、本人すら意識できない「人間の意識化に潜む暗闇」が浮かび上がり、そして・・・
「無意識」という「意識」が「本能」としての人間の本質なのか?

― TOPIC ―
初の関西公演を行うも台風直撃の影響で、動員が激減。ある意味「幻の公演」になる。